2011年9月1日木曜日

ぶどう園ボランティア日記22

2011/5/31(火)  22回 快晴

定点観測写真:どんどん緑が濃くなる。今朝は春霞なし。


                       
        
一日中、藤稔と巨峰に挟まれたキングデラ畑で摘房作業。新梢の根元から、原則として2番目の房(第2花房)を残し、1番目(第1花房)と3番目(第3花房)より先の房を切り落とすという作業である。

品種のキングデラという名称は、デラウェアそっくりの外見なのだけれどデラウェアよりちょっと大きめというところに命名の根拠があるのではないだろうか。だけど品種的にはデラウェアと無関係で、昭和51年に大阪で作出された、レッドパールRed Pearl とマスカット・オブ・アレキサンドリア Muscat of Alexandriaを交配した欧米雑種である。

植原宣紘氏によると、キングデラは、

「果色はデラウェアに似た赤褐色~紫赤色で、果粉は中、果皮はデラウェアより厚く店持ちがいい。果皮と果肉の分離は容易、肉質は塊状で軟らかく、多汁。糖度高く平均20度、最高23度。酸味は中、香りはほとんどない。脱粒性はあまりなく中、熟期は早熟でジベデラの10日後には成熟する。豊産である。 もともと種子がほとんどないのでデラウェアより処理が簡単で  デラウエア栽培の転換品種として推奨され」ているとのこと

(『ブドウ品種解説』植原葡萄研究所、1994年、p. 38)


ではデラウェアの素性はというと、

「アメリカ原産の自然交雑種で1855年頃オハイオ州デラウエアで命名発表され、日本には明治5年に導入されたということである」(前掲書、p.34)

一見似ているけれど別物ということのようである。


キングデラの畑からの帰り道、12時頃、空に、通常の虹とは逆の円弧形の、不気味な虹のような現象がみられた。

                    
       「環天頂アーク」天輪虹とか彩雲、日暈と呼ばれる現象らしい。天変地異との関連性に怯える記事がウェブ上にいくつも載っている。


朝日新聞の記事によると、

「梅雨の晴れ間がのぞいた31日、関東から東海地方にかけて、太陽の周りに光の輪が見える日暈(ひがさ)と呼ばれる気象現象がみられた。この現象は、上空8千~1万㍍付近で氷の細かな粒でできた薄い雲を太陽の光が通過すると、氷の粒がプリズムのような働きをして起こる。 この日、気象庁には、『地震の前触れか』『放射線の影響ではないか』などの問い合わせが約60件相次いだ。松本積(つもる)予報官は『上空の風の乱れが少ない春や秋に起こりやすい。地震や放射線とは関係ない』とはなしている。」

(2011.6.1朝日新聞朝刊)


明日もぶどう園での作業に参加するので、今日は泊りがけで来た。宿泊は、勝沼ぶどう郷ユースホステルのご近所の洋風民宿「ひとつぶの葡萄」。写真のような瀟洒な建物。
 
            

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