2011年9月1日木曜日

ぶどう園ボランティア日記21

2011/5/25(水)  21 快晴
 定点観測写真:

午前中は、デラウエアのジベレリン処理作業。種なしブドウを作るためのこの作業は2回行われるが、その一回目。一気に終わらせる必要があるので、Uさんの叔父さん夫婦が応援に駆け付けておられた。

ジベレリン gibberellins は、1926年に台湾総督府農事試験場黒沢英一技師(1894-1953)によって稲の馬鹿苗病菌から発見された植物ホルモンの一で、1935年東大教授薮田貞次郎(1888-1977)等によってはじめて分離され、馬鹿苗病菌の学名ジベレラ giberella fujikuturoi に因んでジベレリンと命名された。成長を強く促進する作用をもち、発芽・生育の促進のほか、種なしブドウを作るのにも利用されると、文献にはある。

ジベレリン処理の実際は次のように行われる。

ジベレリンを溶いた液を食紅で色付けし、作業済みと未了の房をその色で区別する。ジベレリン液を200㏄大のプラスチックのコップ(液が少なくなってきたら口をすぼめて幼房の根元まで液に浸すことができて便利なので、柔らかいプラスチック製)に入れ、棚栽培のデラウエアの幼房一つ一つを浸漬する。
幼房は、新梢の根元から2房のみを残し、それから先の房は摘房されていて、その2房をコップに浸す。大いなる手間である。処理のタイミングは品種によって微妙に異なるそうで、デラウェアの第2回ジベレリン処理は、開花後時を移さず、今度は棚下から機械散布するという。前処理、後処理とも。後処理も手作業で行われることもある。
                     

521日(土)に刈払い機で草刈りがされた結果、第1圃場はきれいさっぱりした。デッキ前の、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロ、シラー、山ソーヴィニヨン等が植わった2列もこの通り:

                

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