2011年6月22日水曜日

ぶどう園ボランティア日記8

2011/2/16(水)  8回 850分頃~16時過ぎ 晴れ
定点観測写真: 甲府盆地はうっすら雪化粧。


畑も雪景色。雨と違って、雪は斜面の地表を流れ落ちないでじわじわ溶け、畑に水分を供給してくれるので、ありがたいということです。

午後の休憩時間まで作業し、いつもより1時間ほど早く帰った。

ぶどう園ボランティア日記7

2011210日(木) 第7  晴れ
06:59国立発→高尾→08:54勝沼ぶどう郷17:2518:58立川19:0119:04国立着
高尾発の各停が特急の遅れの影響で10分程度遅れて勝沼ぶどう郷着。いつもは塩山で特急待ちなのにこの日は甲斐大和で特急待ち。
今日も一日ワイヤーの張り替え作業。鉄製の錆びたワイヤーを抜いて、横方向から抜いて巻き取ったステンレス製ワイヤーを延ばして張る作業。巻き取り方の悪いワイヤーを延ばすのが一筋縄でいかず時間がかかった。
2011年の収穫後、生食用ブドウ、ぶどうジュース、ワインという3種の成果物を、退職送別会を催してくれた同僚約70人に贈りたいと密かに思っているというのが午後のお茶の時間の話。

ぶどう園ボランティア日記6

201122日(水) 6  晴れ
今回から定点観測写真を撮ることにした。勝沼ぶどう郷駅を降りると真向かいに見える「ぶどうの丘」と南アルプスは格好の被写体である。澄んだ大気に寒さまで伝わるようだ。

今日は、いつもより若干遅く17時ちょっと前まで作業して、30分遅い列車(17時25分発)で帰る。
作業は、下のピオーネ畑(甲州畑?)の横方向のステンレススティールのワイヤーを抜いて、丸めるというもの。一文字短梢に変えるので、蔓を絡みつかせる縦方向のワイヤーのみあればよくなるため。
続いて、縦方向の鉄製の錆びたワイヤーを抜いて、さっき抜いたステンレス製のワイヤーに入れ替える作業。丸めたワイヤーを伸ばすだけのことだけれど、ねじれに逆らわないように伸ばすにはコツが必要で、2人がかりの力仕事である。
すべての畑のワイヤー抜き、入れ替え作業が終わるのは2月末になる模様。

ぶどう園ボランティア日記5

2011126日(水)  第5回 晴れ

寒いが、思ったほどでもない。数日前の雪は、笹子駅近くの北向き斜面には残っていたが、菱山地区の南、南西向き斜面にはもう溶けて、ない。
勝沼ぶどう郷駅前から見る南アルプス連山は、前回は快晴で頂上付近の冠雪がきれいに見えたが、今日は雲に覆われ、吹雪のようだ。甲府盆地は薄く霧に覆われているが、快晴。

今日は一日アジロンダックの剪定。930分頃から日没寸前の16時過ぎまで。アジロンダックが終わると、これで今季の剪定作業は終了。
畑は全部で10ヶ所。
ぶどうの種類により、育ち方が異なり、蔓の伸び方や、その強さ、樹勢などが異なる。
Uさんは、今年から、棚作りのすべてを一文字短梢に変えようとしている。
午前中のお茶の時間の話しは、すぐそばにあるほんの小さな沢にもかつてはうなぎが上ってきて、それを生石灰を使って捕まえることができたという話。

菱山敬老会は今年106回目という長い伝統を持つ地区の行事だ。戦争中に一度だけ中止されただけ。第1回は1905年(明治38年)。毎年116日に行われ、今はそれほどでもないがかつては町を挙げての行事だったとか。
菱山では人付き合いが濃く、冠婚葬祭も都会とは異なる。葬儀でもいまは仕出しを使うのが普通だが、昔は寄りあって自分たちでしたものだ
結婚式も昔は3日がかりで、最後には新郎新婦も延々と続く会食に飽きるほどだったとのこと。
127日と28日には、小笠原諸島の父島からボランティア参加者があるそうだ。

ぶどう園ボランティア日記4

2011/01/21(金)第4 850分頃~16時頃 晴れ
いつもより若干早く4時前に上がり。
陽がさすまでは寒いので、着いてから暫く堀炬燵で雑談。930分頃から畑へ。ピオーネ畑と甲州畑に隣接する下方の藤稔畑で剪定作業を行った。剪定補助作業ではなくて、剪定作業。もちろんUさんが私の刈った部分についても、あとで仕上げをする。藤稔も一文字短梢に変えていくことを前提に剪定する。午後も同じ作業。


朝の堀炬燵での雑談は、産地について。
土壌の違いにより農作物の出来が違うのは、醸造用ぶどうに限らず、生食用ぶどうの、例えば巨峰でも、あるいはお米やじゃがいもなどでも同じ。巨峰には、突然変異による亜種がいろいろあって、黒ではなく赤や青の巨峰がある。白さえもある。菱山で作る巨峰に自信があったが、(四恩醸造のある)牧丘町のぶどう畑からできる巨峰には脱帽だそうな。
近隣の武川村で獲れるお米は抜群においしく、近頃では武川村産米は人気だが、急にそんなにたくさん獲れるのはおかしいから、ひょっとしたら産地偽装があるかもしれない。ぶどうも同じで、醸造所によっては他県から運んだぶどうで醸造していてもその通りに表示しているとは限らないところもあり、
消費者の目に触れないところでは何が行われているかわかったものではない、なかなか信用できないことがまかり通っているのが世の常だという話になった。別に事新しい話ではないが。

ぶどう園ボランティア日記3

2011/01/14(金)第3 850分頃~16時過ぎ 晴れ

年が明けて初めての葡萄園。
午前中は、前回とは別の棚栽培甲州種畑で、剪定済みの枝をまとめ、隣接する下方のピオーネ種畑まで車で運ぶ作業。ぶどう畑はすべて菱山地区にあるが、この畑は緩やかに傾斜していて、急な斜面の畑に比し、作業も楽。ワイヤーに枝を沿わせていくので、その方向に合致した枝を残すこと、そして上方向に伸びた去年の新梢は刈り込むこと、刈り込む時は芽の直上で刈る、この3点がポイント



日没とともに冷え込み、16時過ぎに上がり。
午後は、棚栽培のピオーネ畑で初めて剪定作業。剪定をどのようにやるかについて簡単に説明を受ける。長梢を一文字短梢に変えることを念頭に置いて、南北方向の

ぶどう園ボランティア日記2

2 2010/12/22(水) 1250分頃~16時過ぎ 雨のち晴れ

昨夜来の雨が早朝に上がったので、午後からの作業に出かける。10時57分国分寺1120分高尾着。同駅1127分発勝沼ぶどう郷1231分のはずだったが、例によって中央線に乱れ。高尾着が若干遅れたが接続は事なきを得た。
 午後1時頃から、棚栽培の甲州種の畑の剪定作業。私は、Uさんが剪定したあとの、切り取られた枝をまとめ、焼却のために集められる場所まで運搬する補助作業。それと棚に巻き付いた枯れた蔓を来年の邪魔にならないように取り外す作業。

今日は冬至。16時過ぎに上がり。日没とともに一気に冷え込み、釣瓶落としのようにあっという間に暮れなずむ。16時55分発立川行きにて帰宅。

ぶどう園ボランティア日記

20113月末の定年退職を機にぶどう園で農作業にボランティアとして参加することにしました。東京国分寺市の自宅を出て中央線国立駅から勝沼ぶどう郷駅まで通っています。
2010/12/17(金) 第1回
JR国立駅から勝沼ぶどう郷駅まで片道約1時間40分。
甲州市の菱山地区にあるボランティア先のぶどう園(以下、Uぶどう園)の大きさは、約1ヘクタール、借地も含めると約1.5ヘクタール。生食用8に対し醸造用2の栽培比率。
これから、週日に週1~2回通う予定。いわば日の出とともに起き日没とともに作業を終えて帰宅といったところ。40年間屋内での仕事しか知らなかった身には、すべてがとても新鮮で新しい経験の連続です。一日の作業が終わるとくたくたになって中央線に乗ります。
こんな小さなぶどう園なのに、50人からの人が登録しています。もちろん皆さん現職ですので休日に来られるのですが、日本ワインへの関心はこんなにも高まっています。私も、2年前に、あるワインツーリズムに参加してこのぶどう園に来る機会があり、即座に退職後にやることを決めました。



今日は一日剪定補助作業。誰にでもわかる今年上方向に伸びた枝の剪定、本職の方(以下、Uさん)が剪定した枝の運搬等。慣れない作業に、不必要に肩に力が入ったり、無駄に息をつめて力を入れすぎたりで、16時にはぐったり。
太陽が南アルプスの向こうに沈むと一気に寒さが襲ってくる。陽の光の偉大さを65歳になって再認識しました。
写真は、帰りがけにUぶどう園のお宅から西を撮ったもので、「ぶどうの丘」とその向こうに甲府盆地の西側の山々とさらにその向こうに雪を頂いた南アルプスの峰々が見える。

今月から、昨年12月の第1回農作業以来書きためてきた「ぶどう園ボランティア日記」を、遡ってブログに載せることにしました。