2011年8月14日日曜日

ぶどう園ボランティア日記25

2011/6/10(金)  25回 曇り時々晴れ

定点観測写真:今日も曇り空。甲府盆地の西側の山並みが見えない。



        
午前中はピオーネの房づくり作業。1130分頃に完了し、引き続き裏の畑の巨峰の房づくり作業。残す小梗の長さは、ピオーネが3.5cm4cm弱、巨峰が4cm4.5cmである。

巨峰の房づくり前:


同房づくり後:
       
                          

2011年8月13日土曜日

ぶどう園ボランティア日記24

2011/6/7(火)  24回 曇り時々晴れ

定点観測写真:
       
今日は生食用ぶどうを相手に仕事した。午前中はピオーネの房づくり作業。
ピオーネの場合は、原則として第1花房を生かし、その主穂(肩房が下向きの形の良い房の場合はそちら)の先端から4cmを残してそれ以外の小梗をそぎ落とし、肩房を(肩房を残す場合は主穂を)切り落とす。

ピオーネ畑が完了後はキングデラの上隣の巨峰畑で房づくり作業。

時々晴れ間がのぞき棚の間から太陽が顔を出す。

巨峰の房づくりは、主穂の先端から5cmを残してその上の小梗をそぎ落とす。原則を外れ、肩房を残すときの観点はピオーネと同じ。また、原則として第1花房を残し、第2花房以降を切り落とすのもピオーネと同じ。

 
写真は、巨峰の例で、房づくり前と房づくり後の新梢を示す。

房づくり前:
       
 
房づくり後:
           
5cmの房が収穫時には20cm位の大きな房になるので、長さは4倍、体積は64倍になる。つまり残すべき5cmの房の小梗の小さな一粒一粒を大事に優しく扱い、鋏は注意深く入れなければならない。今の作業が、収穫時の房の外観に決定的な影響を及ぼす。その時の形を想定しながら、繊細かつ大胆迅速に作業を行う。醸造用には不要だけれど、生食用には欠くことのできない作業である。

        
         

2011年8月10日水曜日

ぶどう園ボランティア日記23

2011/6/1(水)  23回 曇りのち雨


6時40分頃宿を出て7時前にUぶどう園着。7時から昨日の続きでキングデラの摘房を行い、11時過ぎから摘房完了後の作業としてキングデラの房づくり。

キングデラの房づくり作業の内容は、摘房した後に残された第2花房の短い方の房(肩房=副穂)の根元から2つ程度の粒(蕾の塊)を残して切り落とし、長い方の房は根元から24程度の粒(蕾の塊)を切り落とし、筒形に整えるため長い粒(蕾)を切り落とし、粒(蕾)が付いている部分の房の長さを1011cmにするというもの。



短い方の房(副穂)に鋏を入れて切り詰めるのは、主穂にジベレリン処理を施しやすいようにするためと、短い副穂が残っている房は第1回目の処理が終わり2回目待ちであることを示すため。2回目のジベレリン処理が終わると副穂は完全に切り落とす。

作業道具として、摘房と房づくり専用の鋏があり、8cm, 9cm, 10cm のところに1cm刻みで印が入っている。1つ購入した。

昼食後一休みして帰る。15時過ぎに国立着。
 
定点観測写真は1331分撮影:曇天。雨が降る直前の様子。

        

2011年8月5日金曜日

ぶどう園ボランティア日記20

2011/5/18(水)  20回 快晴

定点観測写真: 


第1圃場の草刈り・草むしりの続きと、蝙蝠蛾防除剤を塗布するために10数苗の草刈り・根元掘りを行った。

除草前(1043分)

除草後(1435分、逆光)
        

苗木の根元の草を取ると、土と一緒に様々な小動物がうごめいている。数種類の蜘蛛、小さな甲虫の類、百足、大きなアリに小さなアリ、細いミミズに太いミミズ、23種類のてんとう虫等々。目には見えない生き物やバクテリア等もいるはず。耕作放棄後10年を経て、土が生き返ったように思える。

一日中しゃがんだ姿勢での草むしり・草刈りは、身体に無理を強いるらしく、2日間の作業後には、腰と言わず足、手、肩と体中が筋肉痛で、普通に歩行するのもしんどいような状態。新しく買った靴の作りがよくないのも原因の一つか。下り坂で、足先が痛いのでそれをかばって無理な歩行になる。帰宅後、パテックスを5ヶ所に貼り付け。また、向う脛と足の甲のしびれが引かず、手技治療に数回通う羽目になった。
        

2011年8月3日水曜日

ぶどう園ボランティア日記19

2011/5/17(火)  19回 薄曇りのち雷雨

定点観測写真:

1410分頃に雷雨となり早上がり。


ぶどうの芽の成長は著しく、葉と蔓が、一杯に陽を浴びて天を目指している。
       
                 

今日は、第1圃場で新苗の周囲半径5060cm程度の草を「刈り」というか「むしり」、苗の根元を510cm掘る作業。防除剤塗布準備作業である。
2時間半かかって16本の苗について完了。
根元を掘るのは、蝙蝠蛾を防除するための防虫剤を塗布するため。蝙蝠蛾という害虫は、土際からぶどうの幹に入って穴をあけ、幹の中を上か地中に進んで、幹か根に空洞を作るこわい害虫である。

第1、第2圃場は、雑草が日一日とぐんぐん伸び、はびこり始めている。

       
除草前:  


除草後:

苗1本づつについて、手鎌での作業なので、作業スピードもそんなに早くはならない。鎌の他に写真に見られるような小さな穴掘りの道具を使う。左利き用の鎌を購入していただいた。                  

ぶどう園ボランティア日記16

2011/4/26(火)  16回 940分頃~17時頃 晴れ

定点観測写真:

ぶどうの丘も一気に緑が目立つようになってきた。
 3圃場に張ったネットを外し張り直す等の作業を行った。
今日は、第1圃場と第2圃場に鹿除けのネットを張る作業。去年第


      
夜は、勝沼ぶどう郷ユースホステル泊まり。朝食付きで4,590円。
ぶどうの丘の天空の湯への送り迎え付き。夕食は付かないので、近場で唯一の夕食を食べるのが可能な銀月食堂へも送り迎えしてもらえるそうだ。しかし私は電気飯盒持参なので電気を借りてご飯を炊き、同じく持参のおかずで夕食を摂った。週日で宿泊客は私一人。

明日と2日連続でぶどう園へ出かけることに。その第1回。

        

ぶどう園ボランティア日記17

2011/4/27(水)  17回 835分頃~1545分 晴れのち曇り、強風


朝散歩。ユースホステル前の三光寺の樹齢670年の巨大な杉の木が素晴らしい。



825分頃、勝沼ぶどう郷ユースホステルからぶどう園へ。

今日も、甲州種の圃場に鹿除けネット張りの作業。

お茶の話題はボルドー液と甲州種ワインの香りについて。
数年前に、甲州種を「ノンボルドー」で栽培すると隠れていた香りが出てくると世間で話題になったことがある。特にメルシャンの「きいろ香」や中央葡萄酒グレイスワインの「デュブルデュー」などが華々しく取り上げられた。
ノンボルドーというと、100%ボルドー液を使わないと思われがちだが、必ずしもそうではないらしい。
ぶどうの病気を防ぐのに、昔から使われているボルドー液に勝るものはなく、Uぶどう園でも、ボルドー液を全廃する必要性はないと考えていて、ノンボルドーに近い栽培を行っている。
スピードスプレイヤーという機械を使って、房にボルドー液がかかろってもお構いなしに棚の下から散布するのではなく、ぶどうの房に直接ボルドー液がかからないように、手間と労力はかかるけれど棚の上からボルドー液を散布している。合羽を着用し、いちいち脚立に上がり降りして、陽を浴びて手袋の中まで流れるような汗をかきながら、棚の上から数メートル四方ごとに散布するのは相当過酷な労働である。そのようにして、ノンボルドーと呼ぶことも可能なやり方で作業が行われている。

故富永敬俊博士の著書やテレビ番組を通じて得た知識が、現実にはどのように行われているのかを知って、幅を増したように思う。
             

ぶどう園ボランティア日記18 

2011/5/6(金)  18回 850分頃~17時頃 曇り時々晴れ

定点観測写真:

すっかり春めいて霞がかかり、南アルプスは見えない。冬の澄んだ空気とはまるで異なる。

今日は私を含めて4名の参加者があった。週日とはいえ今日はゴールデンウィーク中の一日である。

たった1週間の違いでぶどうが芽吹いた。自然の息吹を感じる。

        

5人で、午前中は第1圃場のデッキ作り。基礎、土台、枠組み等が鉄パイプと材木等でほぼ完成しており、それに防腐剤を塗った床板をビス止めして完成。

午後は、新苗の植え替え作業。穴を20個掘って、台木を植え替え。5人だと当然のことながら圧倒的な進捗で5時には20苗の植え替え完了。