2012年6月12日火曜日

ぶどう園ボランティア日記64


531日(木)  曇り 第64回 

定点観測写真:曇天の見本のようなまったくどんよりとした曇り空。

     

一日甲州種桃畑で作業。午前中は刈払い機を使って周囲の草刈り、午後は誘引。

草刈り後:1512分撮影。

      

写真の右中から左上方向に間隔を置いて見えるのは、昨年植えた甲州の苗(先端組織培養M.T.C=Meristem Tip Cultureで作られたウィルスフリーの苗)。9割以上活着している。

今年の「勝沼人の大地 甲州」の醸造者が決まった! H醸造である。

この日、新しく決まった醸造責任者と販売責任者から今後の方針を聞いた。

栽培方針は次のとおり:

桃畑の甲州は、基本的に醸造用として栽培する。
ただし、醸造用として引き取られなかった場合の救済策として、生食用にもなるように最低限の配慮をする、具体的には房作りと傘掛けはする。
H醸造は防除を行うだけでなく、栽培に必要な器材も提供する。

醸造方針は次のとおり:

H醸造が造る他の甲州と一緒に仕込む。
従って、今年2012年物は「勝沼人の大地 甲州」という独立した銘柄にはならない。H醸造では少量仕込みをしていないからとのこと。

2003年に始まり2011年まで続いた「勝沼人の大地 甲州」という銘柄が消えるのは寂しいが致し方ない。
栽培が続けられワインになるだけでも感謝しなければなるまい。

午後半日で桃畑の誘引を4分の1程度、一応完了させた。
しかし、原則として2芽剪定の(腋芽を含めると3つの)芽を残したので、葉の重なりができた箇所がある。それを除く作業が必要と思われる。

葉の重なりは、2~3芽を残したから生じただけでなく、X字長梢栽培だった畑を樹齢10年以上経てから一文字短梢に切り替えつつあるという事情と、誘引時に葉の重なりが生じるのを見越して昨冬は大胆に剪定しなければならなかったにもかかわらず、素人集団の剪定ではそれができなかったことに原因がある。


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